避妊インプラント
「毎日ピルを飲むのが大変...」そんな方へ
避妊方法というと、内服ピルを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし最近は、"腕に入れるだけ"の長期避妊法である「避妊インプラント」を選ぶ方が増えています。 避妊インプラントは、上腕の皮下に小さなスティックを挿入し、少量の黄体ホルモンを持続的に放出する避妊方法です。 毎日薬を飲む必要がなく、高い避妊効果が長期間続くのが特徴です。
避妊インプラントとは?
避妊インプラントは、
- 直径約2mm
- 長さ約4cm
避妊インプラントの仕組み
避妊インプラントは、「エトノゲストレル」という黄体ホルモンを持続的に放出します。 これにより、
① 排卵を抑える
脳に「排卵しなくてよい」と働きかけます。
② 精子が入りにくくなる
頸管粘液が粘り気を増し、精子の侵入を防ぎます。
③ 子宮内膜が薄くなる
着床しにくい環境になります。
この"トリプルブロック"によって、高い避妊効果が期待できます。
ピルとの違いは?
ピル
- 毎日飲む必要がある
- 飲み忘れのリスクがある
避妊インプラント
- 一度入れると長期間効果が続く
- 飲み忘れがない
- 授乳中でも使用可能な場合がある
「忙しくてピルを忘れてしまう」「できるだけ確実な避妊をしたい」という方には特に向いています。
副作用はある?
代表的な副作用として
- 月経不順
- 不正出血
- 無月経
- 頭痛
- 肌荒れ
- 体重増加
などがあります。特に最初の数か月は、不正出血が起こる方が多いです。
一方で、
- 生理痛が軽くなった
- PMSが楽になった
- 月経量が減った
と感じる方もいます。
施術の流れ
① 診察
お悩みやご希望を確認します。
② 局所麻酔
挿入部位に麻酔を行います。
③ インプラント挿入
専用器具で皮下に挿入します。
④ アフターフォロー
基本的に通院は不要です。
こんな方におすすめ
- ピルを飲み忘れてしまう
- 長期間しっかり避妊したい
- 出産後の避妊を考えている
- 生理痛やPMSも気になる
- エストロゲンを避けたい (血栓のリスクを下げたい)
まとめ
避妊インプラントは、"飲み忘れない避妊"として非常に優秀な選択肢です。
一方で、不正出血などの副作用もあるため、メリット・デメリットを理解したうえで選択することが大切です。
①内服ピル
| 全身作用 | |
| 飲むのをやめれば元通り |
①ミレーナ
| 子宮に入れる | |
| 内服忘れがない |
①避妊インプラント
| 全身作用 | |
| 内服忘れがない |
以下の人は避妊インプラントが向いているかもしれません
① 内診が怖い
ミレーナは
- 内診台
- 子宮内操作
- 挿入痛
があるため、
特に
- 未経産
- 若年
- 性交経験が少ない
- 内診恐怖
がある方は、避妊インプラントが向いているケースがあります。
「腕に入れるだけ」なので、"婦人科処置感が薄い"です。
② ミレーナは"局所"インプラントは"全身"
ミレーナ
→ 子宮内中心に作用
- 過多月経
- 月経困難症
にも効果があります。 しかし全身作用ではないため、排卵は起こります。異所性妊娠などのリスクはあります。定期的に検診することも大切です。
インプラント
→ 排卵抑制がメイン
つまり
- 排卵痛
- 排卵期の不調
- ホルモン変動
に悩む層には理論上相性が良い。
③ 「飲み忘れないピル」
内服の必要がないため、飲み忘れによる排卵で妊娠ということがまずありません。
| 低容量ピル | ミレーナ | 避妊インプラント | |
|---|---|---|---|
| 方法 | 毎日飲む | 子宮内に挿入 | 二の腕に挿入 |
| 避妊効果 | 高い | 非常に高い | 非常に高い |
| 飲み忘れ | あり | なし | なし |
| 内診 | 不要 | 必要 | 不要 |
| 挿入時痛み | なし | あり | 局所麻酔のみ |
| 排卵抑制 | 強い | 基本なし | 強い |
| PMS改善 | 得意 | 限定的 | 改善する人も |
| 生理痛改善 | 強い | 非常に強い | 改善する人も |
| 経血量減少 | 改善あり | 非常に強い | 個人差 |
| 月経 | 規則的になりやすい | 少なくなる | 不正出血しやすい |
| ホルモン量 | 全身 | 子宮中心 | 全身 |
| エストロゲン | 含む | 含まない | 含まない |
| 血栓リスク | わずかに上昇 | ほぼなし | ほぼなし |
| 授乳中 | 一部注意 | 使用可 | 使用可 |
| 向いている人 | 毎日管理できる人 | 過多月経・治療目的 | 飲み忘れたくない人 |
