子宮頸がんの初期症状や発覚のきっかけを産婦人科医が自身の体験談から解説

子宮頸がんの初期症状や発覚のきっかけを産婦人科医が自身の体験談から解説

こんにちは。院長の柴田です。

今回は子宮頸がん検診について話していきます。まずは私の体験記から。

26歳で初めての子宮頸がん検診へ!婦人科受診の体験談

私が子宮頸がん検診を初めて受けたのは、26歳くらいの時だったと思います。

20歳頃から実家に検診ハガキが届いていたようですが、母から受けるようにとか何か告知されることはなかったように思います。なぜあの時ふと受けてみようと思ったのか、定かではありません。26歳のうら若き女性の気持ちの変容など、秋の空と同じくらい変化が多様なものであり、なにかきっかけがあったわけでもなかったはずです。

子宮頸がん検診というものがあるのは知っていましたが、今まで受けていなかったな、という感覚があり、ついでにその時暇であった。ただそれだけのことでした。ふと近くの婦人科を受診してみました。広い駐車場に、きれいな受付と、だれもいない待合室。
突撃受診してみましたが、なんと予約をしていないと受けられないとのこと。

受付の段階で門前払い。「婦人科って予約しないとダメなんだ」と知った時でした。確かに美容院は予約するもんな。でも整形外科とかは予約なしで受診して、順番待ちで診察できるイメージだったもので、予約するって知らなかった。そんな衝撃を受けた時でした。

検診結果が子宮頸がん「陽性」に...精密検査のためがんセンターを受診

さて、改めて予約してから受診することに成功しました。やっと待合室まで行くことができました。しばらく待って診察室に入り、男の先生が説明してくれました。内診台にのぼったのも初めての体験でした。

椅子に座って、自動で椅子があがり、回転して足が開く。まるでエヴァンゲリオンか何かのロボット操縦機のようだなと感じました。
クスコが痛かったのを覚えています。膣内に金属の機械を入れて膣腔内を広げて観察するものですが、もちろん当時は何をされているのかわかりませんでした。結果は2週間後ねと言われ、後日結果を聞きに行きました。
するとなんと陽性が出たと言われました。

そのため、精密検査が必要だからとがんセンターを受診するよう説明を受けました。20代の私は少し驚きましたが、言われた通り、がんセンターの予約をとりました。がんセンターは平日何曜日のみなどの指定があったため、学校との調整が難しかったような覚えがありますが、特段授業を休んだ記憶がないので、おそらく春休みか何かを利用したのだと思います。

がんセンターの受付がまた複雑でしたが、無事診察を受けることができました。男の先生でしたが、当時はどんな精密検査をしているのかわかりませんでしたが、今でならもちろんわかります。コルポスコピーをしてくれたのだと思います。コルポスコピーとは顕微鏡で子宮頸部を観察する検査です。その時に確か「見た目は異常がないから生検はしないで経過観察で良いです。3か月後くらいにまた前の病院で検査を受けてね。」と言われた気がします。

(10年以上前のことだと結構記憶は薄れているものです。この10年で患者から医師になったと思うとそれも感慨深いものですが。)

妊娠初期の検査で「ASC-US」「HPVハイリスク陽性」を経験

その後の検査で、問題ないよと言われたため、その後は1-2年に1回は子宮頸がん検診を受けていました。

しばらくは「NILM」という陰性所見で過ごしていましたが、ここ最近では妊娠初期検査の頸部細胞診でひっかかりました。「ASC-US」でした。

このあたりからは、医師であり、記憶も鮮明なので間違いないのですが、「ASC-US」で「HPVハイリスク陽性」のため、コルポスコピー下組織生検しました。組織生検では陰性であり、その後の細胞診フォローを現在続けています。

そろそろ細胞診検査をしないといけない時期だなとこれを書いていて思いました。

さて体験記はこれにて終了です。周りの話を聞いていても、昭和世代は結構細胞診異常でフォローをされている人はいらっしゃいますよね。ワクチン未接種世代なので致し方ないかと思います。

なぜ子宮頸がん検診は受けた方がいいの?私の体験談から20代・30代に伝えたいこと

子宮頸がん検診は、最も早いがん検診です。その他の検診(胃がん検診、大腸がん検診、肺がん検診、乳がん検診)は40歳以上対象なので、40歳にもなると体の不調を感じ始め、健康に気づかい始める年齢ですが、健康が当たり前の20代からしてみると子宮頸がん検診ってほんとに受けた方がいいの?受ける意味あるの?と感じるかもしれません。

子宮頸がんは若くして発症することが多くある病気で、20代30代でも子宮頸がんと診断される人がいます。Ⅰ期Ⅱ期で見つかれば、きちんと治療が遂行できれば良い結果を期待できますが、Ⅲ期となってくると予後を意識せざるを得ません。
医療従事者としては予防できるがんは防ぐ必要があると発信する義務があります。

子宮頸がんは女性しか発症しないため、全体として行動変容が起こりにくいのもあるのでしょうか。

みなさんの前向きな行動に期待しています。

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監修医師の紹介

Mieruレディースクリニック院長柴田あずさ

Mieruレディースクリニック
院長 柴田 あずさ

日本産科婦人科学会専門医として産婦人科の病院・クリニックで研磨を重ね、2023年5月にMieruレディースクリニックを開業

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