生理きそうでこない...これって大丈夫?原因や放置リスクを詳しく解説

生理きそうでこない...これって大丈夫?原因や放置リスクを詳しく解説

「そろそろ生理がくるはずなのに、なかなか始まらない...」そんな不安を感じていませんか?

おなかが張る・胸が張る・イライラするといった前兆症状があるのに、生理がこないときに「妊娠かもしれない」「何か病気なのでは」と心配になる方は多いです。

この記事では、生理がきそうでこない原因を7つに絞ってわかりやすく解説します。

妊娠の可能性の見分け方・放置した場合のリスク・今すぐできる対処法まで網羅しているので、ぜひ参考にしてください。

「受診すべきかどうか」の判断基準もお伝えするので、一人で抱え込まず、まずは正しい情報を確認しましょう。

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生理がきそうでこないのはなぜ??

生理には、毎月一定のサイクルがあります。しかし身体や心の状態によって、そのサイクルは簡単に乱れてしまいます。

まずは「生理前の前兆症状とは何か」「前兆があるのに生理がこない状態は異常なのか」を確認しましょう。

生理前に現れる主な前兆症状

生理が始まる3〜10日前になると、ホルモンの影響でさまざまな身体の変化が現れます。

これを月経前症候群(PMS)といいます。

代表的な前兆症状は以下のとおりです。

分類主な症状
身体的な症状 下腹部の張り・痛み、胸の張り、むくみ、腰痛、頭痛
精神的な症状 イライラ、気分の落ち込み、涙もろくなる
その他 食欲増加、眠気、便秘・下痢

これらの症状が出ているということは、身体は生理の準備をしている状態です。

それでも生理がこない場合は、何らかの原因が考えられます。

前兆があるのに生理が来ないのは異常?

結論からいうと、必ずしも異常ではありません。

個人差はありますが、一般的に生理周期は25〜38日が正常範囲とされています。

前後に数日のズレが生じることは、健康な方でも珍しいことではありません。

ただし、以下のような場合は注意が必要です。

・生理予定日から1週間以上遅れている
・3ヶ月以上生理がきていない
・遅れが毎月続いている
・妊娠の可能性がある性交渉があった

上記に当てはまる場合は、単なる周期のズレではなく、身体からのSOSサインである可能性があります。

生理がきそうでない7つの原因

生理がきそうでこない原因は、大きく7つに分けられます。

それぞれの特徴を理解することで、自分の状態に当てはまるものを見つけやすくなるでしょう。

妊娠の可能性

生理がこない原因として、最初に確認すべきなのが妊娠の可能性です。

妊娠すると、子宮内膜を維持するホルモン(プロゲステロン)が分泌され続けるため、生理が止まります。

心当たりのある性交渉があった場合は、妊娠しているかを最優先で確認しましょう。

妊娠の可能性を示すサインは以下のとおりです。

サイン詳細
生理の遅れ 予定日から1週間以上こない
基礎体温の高温期継続 16日以上高温期が続いている
胸の張り・張りの強さ いつもの生理前より強く感じる
吐き気・においに敏感 つわりの初期症状として現れる場合がある
着床出血 少量のピンク〜茶色の出血が起こることがある

ストレス・過労

強いストレスや過労は、生理周期を乱す大きな原因のひとつです。

脳の「視床下部」という部分は、生理をコントロールするホルモンの司令塔です。

ストレスを受けると視床下部の働きが乱れ、ホルモン分泌のバランスが崩れて生理が遅れたり、止まったりすることがあります。

以下のような状況が続いている方は注意が必要です。

・仕事や人間関係で強いプレッシャーを感じている
・睡眠不足・徹夜が続いている
・休む時間がなく、心身ともに疲弊している

ストレスが原因の場合、根本的な解消が生理の回復につながります。

ホルモンバランスの乱れ

生理は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つのホルモンが連動して起こります。

どちらかのバランスが崩れると、生理のタイミングがずれたり、こなくなったりします。

ホルモンバランスが乱れやすい代表的な状況は以下のとおりです。

状況主な影響
睡眠不足・不規則な生活 ホルモン分泌のリズムが崩れる
強いストレス 視床下部からの指令が乱れる
過度な運動 エストロゲンの分泌が低下する
加齢(30代後半〜) 卵巣機能が徐々に低下し始める

ホルモンバランスの乱れは、生活習慣の改善で回復するケースもありますが、長引く場合は婦人科での検査が必要です。

生理不順・無月経

生理不順とは個人差はありますが、一般的に生理周期が25日より短い、または38日より長い状態が続くことをいいます。

さらに3ヶ月以上生理がこない状態を「無月経」といい、医療的な対応が必要なサインです。

無月経には2種類あります。

・原発性無月経:18歳になっても一度も生理がきていない状態
・続発性無月経:これまで生理があったのに、3ヶ月以上止まっている状態

無月経を放置すると、骨密度の低下や不妊につながるリスクがあります。早めに婦人科を受診することが大切です。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、卵巣の中に小さな卵胞(卵子のもと)が複数たまってしまい、うまく排卵できなくなる疾患です。

20〜30代の女性に多く見られ、生理不順や生理がこない原因として非常に多い疾患のひとつです。

主な特徴は以下のとおりです。

特徴詳細
生理不順・無月経 排卵が起こりにくいため生理が乱れる
ニキビ・多毛 男性ホルモンが高くなりやすい
太りやすい インスリンの働きが低下していることが多い
不妊 排卵障害のため妊娠しにくくなる

PCOSは超音波検査や血液検査で診断できます。心当たりがある方は婦人科への相談をおすすめします。

甲状腺機能の異常

甲状腺は、首の前側にある小さな臓器です。

全身の代謝をコントロールするホルモンを分泌しています。

この甲状腺の働きが異常になると、生理にも影響が出ます。

種類状態生理への影響
甲状腺機能低下症 ホルモンの分泌が少なすぎる 生理が遅れる・量が増える
甲状腺機能亢進症 ホルモンの分泌が多すぎる 生理が止まる・量が減る

甲状腺の異常は、生理不順以外にも「むくみ・疲れやすさ・体重変化・動悸」などの症状を伴うことがあります。血液検査で簡単に調べられるため、気になる方は受診時に相談してみましょう。

急激な体重変化(ダイエット・過食)

急激な体重の増減は、ホルモンバランスを大きく乱します。

極端なダイエットで体脂肪が減りすぎると、エストロゲンの分泌が低下し、生理が止まることも少なくありません。反対に、短期間での急激な体重増加もホルモンバランスを乱す原因になります。

以下のような状況に心当たりがある方は要注意です。

・1〜2ヶ月で体重が5kg以上変化した
・極端な食事制限(1日1食など)を続けている
・過食と絶食を繰り返している
・BMIが18.5を下回っている(低体重の状態)

体重を急激に戻すことも身体への負担になります。婦人科や栄養士に相談しながら、無理のないペースで改善していきましょう。

【生理がこない】妊娠の可能性を見分ける方法

生理がこない原因として、妊娠の可能性は最初に確認すべき項目です。ここでは、自分でできる確認方法から、産婦人科への受診までを順番に解説します。

生理予定日から1週間後以降に妊娠検査薬を使う

妊娠検査薬は、妊娠したときに尿中に分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを検出する検査薬です。

生理予定日の1週間後以降に使用すると、ほぼ正確な結果が得られます。それより早く使うと、hCGの濃度が十分でないため、陰性と表示されても妊娠している可能性があります。

使用タイミング精度
生理予定日より前 精度が低く、正確な結果が出にくい
生理予定日当日〜数日後 妊娠していても陰性が出ることがある
生理予定日の1週間後以降 高精度で判定できる(推奨タイミング)

検査薬はドラッグストアで購入でき、1,000〜2,000円程度が目安です。陽性が出た場合は、速やかに産婦人科を受診しましょう。

基礎体温の測定⇒高温期が16日以上続いている場合は妊娠の可能性がある

基礎体温とは、朝目が覚めてすぐ、身体を動かす前に測る体温のことです。女性の基礎体温は、生理周期に合わせて低温期と高温期を繰り返します。

通常、高温期は排卵後から生理前までの約14日間です。しかし妊娠すると、体温を高く保つプロゲステロンが分泌され続けるため、高温期が16日以上続くという特徴があります。

状態高温期の目安見方
通常の生理周期 約14日間 高温期が終わると生理が始まる
妊娠の可能性あり 16日以上継続 高温期が続いたまま生理がこない

基礎体温は毎日記録することで精度が上がります。まだ測っていない方は、婦人体温計(小数点2桁まで測れる体温計)を使って記録を始めてみましょう。

産婦人科を受診する

妊娠検査薬や基礎体温はあくまで目安です。確実に妊娠を確認するには、産婦人科での超音波検査が必要です。

産婦人科では、以下のことが確認できます。

・妊娠しているかどうか
・子宮内に赤ちゃんがいるか(子宮外妊娠のリスクを除外できる)
・妊娠週数の確認

子宮外妊娠とは、受精卵が子宮以外の場所(卵管など)に着床してしまう状態です。放置すると卵管が破裂し、命に関わる危険があります。妊娠検査薬が陽性でも、必ず産婦人科で確認を受けましょう。

放置するとどうなる?放置のリスク

「生理が遅れているだけだから大丈夫」と、放置してしまう方は少なくありません。
しかし、生理がこない状態を長期間放置すると、身体にさまざまなリスクが生じます。

不妊・婦人科疾患の悪化リスク

生理がこない状態は、身体の中で何らかの異常が起きているサインです。放置することで、以下のようなリスクが高まります。

リスク詳細
不妊 排卵が起こっていない場合、妊娠しにくい状態が続く
骨密度の低下 エストロゲンが減少すると骨がもろくなり、将来的に骨粗しょう症のリスクが高まる
子宮体がんのリスク上昇 無排卵が続くと子宮内膜が厚くなりすぎ、がんのリスクが高まることがある
PCOSの悪化 治療せず放置すると、排卵障害が慢性化して改善が難しくなる
甲状腺疾患の進行 甲状腺の異常は早期発見・治療が回復のカギになる

特に将来妊娠を希望している方にとって、生理不順や無月経の放置は大きなリスクになります。「まだ妊娠は考えていないから大丈夫」と思わず、早めに受診することが大切です。

こんな症状・状況があったら迷わず受診

以下の症状や状況に当てはまる場合は、自己判断せずに早めに婦人科を受診することをおすすめします。「自分はどのくらい当てはまるか」をチェックしながら読み進めてみましょう。

・生理予定日から2週間以上生理がこない
・3ヶ月以上生理がきていない
・妊娠検査薬が陽性だった
・強い下腹部痛・発熱・不正出血がある
・急激に体重が増減した(1〜2ヶ月で5kg以上)
・ニキビ・多毛・むくみなど、ホルモン異常を疑う症状がある
・基礎体温の高温期が16日以上続いている

上記に当てはまるものがひとつでもある場合、身体が助けを求めているサインかもしれません。「大したことないかも」と思っていても、早期発見・早期治療が身体を守る最善の方法です。

生理がきそうでこないときの今すぐできる対処法

生理の遅れに気づいたとき、まず確認してほしいのが「どのくらい遅れているか」です。遅れの期間によって、取るべき対応が変わります。

1週間程度の遅れ⇒生活習慣・睡眠の見直し

生理の遅れが1週間程度であれば、まずは生活習慣を整えることから始めましょう。

ストレスや睡眠不足・食生活の乱れは、ホルモンバランスを乱す大きな原因です。以下のポイントを意識して生活を見直してみましょう。

対処法具体的な取り組み
睡眠を整える 毎日同じ時間に寝起きし、7〜8時間の睡眠を確保する
食事を見直す 3食バランスよく食べ、極端な食事制限をやめる
ストレスを減らす 入浴・軽い運動・好きなことに時間を使う
身体を温める 冷えは血流を悪化させるため、湯船につかる習慣をつける
適度な運動をする ウォーキングやストレッチなど、身体に負担のない運動を取り入れる

ただし、妊娠の可能性がある場合は生活習慣の見直しより先に妊娠検査薬で確認することを優先しましょう。

1週間以上の遅れ⇒産婦人科を受診

生理の遅れが1週間を超えている場合は、早めの受診をおすすめします。

「婦人科へ行くのは少し勇気がいる」と感じる方もいるかもしれません。しかし、婦人科は生理の悩みを専門に扱うクリニックです。「生理が遅れている」という理由だけで受診しても問題ありません。

以下の情報をメモしておくと、スムーズに受信できます。

・最後に生理がきた日(最終月経日)
・生理周期の目安(何日周期か)
・気になる症状(痛み・出血・体重変化など)
・基礎体温の記録(あれば)
・妊娠の可能性の有無

早めの受診が、身体の異常を早期に発見する最善の方法です。まずは専門家に相談してみましょう。

一人で悩まず、まずは婦人科へ相談を

この記事では、生理がきそうでこない原因や放置リスク・対処法について解説しました。

要点を以下に整理します。

・生理がこない主な原因は、妊娠・ストレス・ホルモンバランスの乱れ・生理不順・PCOS・甲状腺異常・急激な体重変化の7つ
・妊娠の可能性がある場合は、生理予定日の1週間後以降に妊娠検査薬で確認する
・放置すると不妊・骨密度の低下・婦人科疾患の悪化につながるリスクがある
・遅れが1週間程度なら生活習慣の見直しから始める
・遅れが1週間以上続く場合は、早めに産婦人科を受診する

生理の遅れは、身体があなたに送っているサインです。一人で抱え込まず、気になったら早めの受診を。

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監修医師の紹介

Mieruレディースクリニック院長柴田あずさ

Mieruレディースクリニック
院長 柴田 あずさ

日本産科婦人科学会専門医として産婦人科の病院・クリニックで研磨を重ね、2023年5月にMieruレディースクリニックを開業

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