VOL.38 自費診療と保険診療の違いとは?

VOL.38 自費診療と保険診療の違いとは?

【医師が解説】自費診療と保険診療の違いとは?~Mieruレディースクリニック院長の視点から~

こんにちは。
Mieruレディースクリニック 院長 柴田あずさです。

当院では、保険診療と自費診療の両方を行っておりますが、患者さまからよくいただくご質問のひとつに、

「保険診療と自費診療ってどう違うんですか?」

というものがあります。

保険診療とは「病気・不調を治す」ための診療
健康保険が適用される医療のことで、「病気」や「体調不良」に対して医師が必要と判断した検査・治療に限られます。

たとえば、

・生理不順や月経痛
・おりものの異常
・更年期症状
・不妊に関する基本的な検査 など

こうした「何か困っている」「明らかに不調がある」という状態のときに、多くの方が保険診療を受けられます。
保険診療を受けるには、保険診療が可能な施設、つまり病院を受診する必要があります。
それをする時間がない方が、ドラッグストアなどで症状に見合った薬を自費で購入することも可能ですが、
本来は、病気があり診断名がついて治療可能だと保険医が判断すれば健康保険を適応し、0-3割負担で治療が受けられます。

ここで注意を促したいのが、ちまたで流行っているオンライン診療で「ファボワール」や「ラベルフィーユ」など自費の経口避妊薬を内服している方。
これは自費診療のため、
「生理痛」という症状に困っており「月経困難症」という病名がつけられる場合、保険のピルが処方可能になります。保険のピルは月経困難症の改善に効果が立証されています。
「ファボワール」や「ラベルフィーユ」は基本的に経口避妊薬のため、避妊目的に使われる自費のお薬です。
是非、生理痛やPMSで悩んでいる方は、婦人科を受診頂き、保険診療のお薬を処方してもらってください。
中には、生理痛の原因で筋腫や内膜症などの器質的病変が認められる場合もあり、治療法について医師と相談することでより良い結果を生むこともあります。

一方自費診療とは病気ではないことへの診察を含みます。
基本的には保険が適用されない自由診療のことで、患者さまご自身の意思で選んで受けていただく医療です。

ここで注意なのが、妊婦健診も自費に含まれます。妊婦健診はすべての妊婦さんが受けるべきものでありますが、病気ではないため自費になっております。
そのため、補助金が出る形で妊婦さんの負担を減らすようになっています。

イメージが付きやすい医療を用いた自費診療として

・膣ハイフ(たるみ・ゆるみの改善)
・美容注射やホルモンケア
・美白のための内服
・医療脱毛
・経口避妊薬「ラベルフィーユ」「ファボワール」
・緊急避妊薬
・月経移動

などがあります。「美や快適さ、予防」に関わるケアが多いかと思います。

自費診療は一見、「贅沢」や「自己満足」に思われがちかもしれませんが、実際は違います。
コンプレックスや不快感に長年悩んできた方が、"自分らしさ"を取り戻すきっかけにもなるのです。
避妊薬や、月経移動は女性が生活しやすいように行動する上で大切な手段となります。

「もっとこうなりたい」
「自信を持ちたい」
そうした気持ちに応え、医療の力でQOL(生活の質)を高められた瞬間は、保険診療とはまた違ったやりがいを感じます。
保険診療の魅力は、目に見えて症状が改善する瞬間に立ち会えること。
特に、原因が分からなかった症状にしっかりと向き合い、診断・治療が奏功したときの喜びはひとしおです。

どちらの診療も、女性の人生に深く関わる医療
保険診療も自費診療も、目的やアプローチは違っていても、共通しているのは

「患者さまの人生に寄り添い、少しでも快適に、美しく過ごせるようお手伝いをすること」です。

Mieruレディースクリニックでは、
「ただ治すだけでなく、もっと良くしたい」
そんな想いにも丁寧に寄り添える医療を目指しています。


自費診療をご希望の方へ
「何となく気になっていたけど相談しにくい」
「婦人科で自費診療ってちょっと敷居が高い...」

そんな方にも安心してご相談いただけるよう、などもご用意しています。
どうぞお気軽にご相談ください。

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監修医師の紹介

Mieruレディースクリニック院長柴田あずさ

Mieruレディースクリニック
院長 柴田 あずさ

日本産科婦人科学会専門医として産婦人科の病院・クリニックで研磨を重ね、2023年5月にMieruレディースクリニックを開業

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