ピルはオンラインと病院どっちが安い?保険適用と総額で比較

ピルはオンラインと病院どっちが安い?保険適用と総額で比較

生理痛やPMSでピルを考え始めると、「オンラインと病院、結局どっちが安いの?」という疑問にたどり着く方は多いと思います。

先に結論をお伝えすると、同じ薬であれば、薬そのものの値段はオンラインと病院で大きくは変わりません。差がつくのは「保険が使えるかどうか」と、診察料・送料・交通費といった薬代以外の費用です。

ピルを使う目的診療の区分安くなりやすい受け方
避妊 自費診療 診察料・送料まで含めた総額で比べる。まとめ処方ができると割安になりやすい
生理痛(月経困難症)・子宮内膜症の治療 保険診療になり得る 保険診療を扱う医療機関。保険のままオンラインで続けられるとさらに通院の負担が減る
PMS・生理不順・生理日移動 原則自費診療 生理中にも強い症状がある場合は、保険の対象にならないか診察で確認

当院(Mieruレディースクリニック)では、初診のみご来院いただければ、再診からはオンライン診療で保険のまま処方を続けられます。「対面か、オンラインか」の二択ではなく、両方を組み合わせて費用と通院の手間を抑える方法もあります。

この記事では、目的別の費用の考え方と当院での具体的な金額を順に紹介します。ご予約はWeb予約・LINE・お電話(03-6824-5386)から承っています。

ピルの費用や受け方で迷ったら、一度ご相談ください。

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ピルはオンラインと病院どっちが安い?結論は「目的」で変わる

ピルの費用は、オンラインか病院かという受け方よりも、避妊目的か治療目的かという「目的」で大きく変わります。まずは、費用の差がどこで生まれるのかを整理します。

薬代そのものはオンラインと病院で大きな差はない

同じ種類のピルであれば、薬自体の価格はオンライン診療でも対面診療でも大きくは変わりません。自費診療のピルは医療機関ごとに価格を決めていますが、一般的な低用量ピルは1シート(1か月分)2,000〜3,500円程度に収まることが多く、受け方で大きな差がつくわけではありません。

価格差が出やすいのは、診察料、オンラインの場合のシステム利用料や送料、対面の場合の交通費といった、薬代以外の部分です。

差が出るのは「保険が使えるか」と「薬代以外の費用」

避妊だけを目的とするピルは自費診療です。一方、月経困難症や子宮内膜症の治療として使うピルは、保険診療の対象になることがあります。保険が使えると自己負担は原則3割になり、薬によっては1か月分が数百円台になります。

そのため、総額への影響は「オンラインか病院か」より「保険が使えるかどうか」のほうが大きくなります。費用を比べるときは、まず自分の目的がどちらに当たるかを確認するところから始めると、比較の軸がぶれません。

保険が使えるピルと自費のピルの違い

ピルは、何を目的に使うかによって保険診療と自費診療(自由診療)に分かれます。同じ「低用量ピル」と呼ばれる薬でも、目的によって扱いが変わる点がポイントです。

避妊目的のOC(経口避妊薬)は自費診療

妊娠を防ぐことを目的とするピル(OC)は、健康保険の対象外です。当院では、避妊目的の方にファボワール(マーベロンの後発品)とラベルフィーユ(トリキュラーの後発品)を、いずれも1か月分2,500円で処方しています。

自費診療の場合、初診料は1,100円、再診料はかかりません。

➡https://www.mieru-ladiesclinic.com/medical/medical03/

月経困難症・子宮内膜症の治療に使うLEPは保険適用になり得る

生理痛が強く日常生活に支障が出る月経困難症や、子宮内膜症の治療として処方されるピル(LEP:低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)は、医師が治療に必要と判断した場合に保険診療の対象になります。

LEPは治療薬として承認されている薬で、避妊の効能・効果では承認されていません。避妊が目的の場合は、自費診療のOCを選ぶことになります。

PMS・生理不順・生理日移動は原則保険外

PMS(月経前症候群)、生理不順、旅行や試験に合わせた生理日移動は、原則として保険の対象外です。ただし、生理前から始まった症状が生理中も強く続く場合は、月経困難症にも当てはまる可能性があります。自分で判断がつかないときは、診察で症状を詳しく伝えてください。

自費は医療機関ごとに価格が違い、保険は全国一律

自費診療の価格は各医療機関が決めるため、同じ薬でもクリニックによって差があります。一方、保険診療で使う薬の価格(薬価)と診察料は、国が定めた全国共通の基準で決まります。

自費診療で比べるときは「1シートあたりの価格」だけでなく、診察料や送料を足した総額で見ることが大切です。

オンラインと病院の費用を総額で比べる

ここからは、総額に含まれる費用の内訳と、目的別の具体的な金額を見ていきます。

かかる費用の内訳

費用オンライン診療対面診療(来院)
薬代 かかる かかる
診察料 かかる(医療機関により無料の場合も) かかる
システム利用料 医療機関によりかかる かからない
送料 医療機関によりかかる かからない
交通費・移動時間 かからない かかる
検査代 その場ではできない 必要な場合にかかる

オンライン診療は交通費がかからない一方で、システム利用料や送料が加わることがあります。対面診療はその日に薬を受け取れることが多いものの、通院の時間と交通費がかかります。

当院の診察料

区分初診再診
保険診療(自己負担) 1,070円+薬代 580円+薬代
自費診療 1,100円+薬代 再診料550円+薬代
オンライン診療の場合 上記に加えてシステム利用料800円と自費の薬郵送の場合は郵送代800円

※保険診療の場合、土日など時間帯や状況によって加算料がかかることがあります。

※処方箋や自費の薬配送料は別途800円、薬局へのFAX送付は別途1200円となります。

https://www.mieru-ladiesclinic.com/medical/menu/menu01.html

避妊目的(自費)の場合の目安

当院の自費ピルは1か月分2,500円です。初診時は初診料1,100円が加わり、再診料はかかりません。オンラインで再診する場合はシステム利用料800円が加わります。

自費のピルは1年分をまとめて処方することもできるため、続ける予定がある方は、受診回数を減らすことで総額を抑えやすくなります。

治療目的(保険)の場合の目安

保険適用のピルは、薬の種類によって1か月分の費用が大きく変わります。当院で処方している保険適用のピルの1か月分の目安は次のとおりです。

薬の名前1か月分の目安
フリウェルULD 500円
フリウェルLD 538円
ドロエチ 791円
ドロエチフレックス 800円前後
ルナベルLD 1,195円
ルナベルULD 1,207円
ジェミーナ(21錠) 1,774円
ヤーズ 1,803円
ヤーズフレックス 2,353円
ジェミーナ(28錠) 2,366円

※表の金額は、保険診療(3割負担)での1か月分の薬代のみの目安です。診察料・処方箋料などは別にかかります。薬価の改定により変わる場合があります。

このほか、40歳以上の方でも使いやすいアリッサ配合錠や、2026年6月に承認されたマルシロン配合錠も処方しています。マルシロン配合錠は最長80日の連続服用ができる薬ですが、承認から間もないため、現在は1回に1か月分ずつの処方となります。

当院では、保険診療でいちばん費用を抑えられる例として、対面での再診と処方箋、フリウェルULD 3か月分で1,930円という目安をご案内しています。オンライン診療ではシステム利用料が、院外の薬局で受け取る場合は薬局でのお支払いが加わるため、当院で直接お薬をお受け取りいただく方法が最も費用を抑えられます。

月経困難症の治療であれば、1か月あたりにすると数百円台から続けられることになります。

オンラインでも保険診療は受けられる?

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいポイントです。「オンラインは自費」というイメージを持っている方も多いのですが、保険診療に対応した医療機関であれば、オンライン診療でも保険を使って処方を受けられます。

保険医療機関ならオンラインでも保険診療ができる

当院は保険診療に対応したオンライン診療を行っています。再診からは、スマートフォンでの診察、決済、お薬の処方までをオンラインで完結できます。オンライン診療のお支払いはクレジットカード(VISA・Mastercard・JCB)です。

保険診療でピルを始めるときに初診を対面にする理由

保険診療でLEPを始めるには、月経困難症などの診断が必要です。診断には問診に加えて、必要に応じて内診や超音波検査、血圧測定を行います。これらはオンラインでは行えないため、当院では初診のみご来院いただいています。

初診で子宮や卵巣の状態、血圧などを確認しておくと、ピルを安全に続けられるかどうかを判断しやすくなります。生理痛の原因として、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れていないかを確かめる機会にもなります。

「初回だけ来院→再診からオンライン」で続けた場合の総額

受け方ごとに、通院の手間と費用を比べると次のようになります。

受け方通院保険年間総額の目安
毎回来院(保険診療) 受診のたびに必要 使える 約1.1万〜1.8万円
初回のみ来院+再診オンライン(保険診療・当院) 初回のみ 使える 約1.4万〜2.1万円
初回のみ来院+1年分まとめ処方(自費診療・当院) 初回のみ 使えない 31,100円(初診料1,100円+2,500円×12か月分)
オンラインのみ(自費診療・一般的な目安) 不要 使えない 約3万〜3.4万円

※当院では、一度もご来院いただいたことのない方へのオンラインでの自費ピル処方は行っていません。自費で続ける場合も、初診でご来院いただき、1年分をまとめて処方することで、その後1年間は通院せずに続けられます。

通院の手間は初回だけに抑えながら、保険診療の費用で治療を続けられるのが、この受け方の特徴です。

保険診療でピルを処方してもらうときの注意点

保険診療は費用を抑えやすい一方で、自費診療とは異なる決まりもあります。続ける前に、次の点を確認しておきましょう。

一度に処方できる量に制限がある

保険診療では、一度に処方できる量に上限があります。まとめて1年分を受け取りたい場合は、自費診療のほうが向いていることもあります。

定期的な受診や検査が必要になる

保険診療で治療を続ける場合は、症状の経過を確認するために定期的な受診が必要です。検査の内容や頻度は症状によって医師が判断します。

オンライン診療で続けている方も、1年に1回は来院して、血圧測定、超音波(エコー)検査、血液検査、子宮頸がん検診を受けることが望ましいです。血栓症などの見逃しを防ぐことにつながります。

医療費のお知らせに受診歴が載る場合がある

健康保険を使うと、加入している健康保険から届く「医療費のお知らせ」に、受診した医療機関名や医療費が記載される場合があります。家族と同じ健康保険に加入している方は、この点も踏まえて受け方を選んでください。

値段以外の違いも比べておく

「どっちがいいか」は、値段だけでは決まりません。次の点も比べておくと、自分に合った受け方を選びやすくなります。

診察と検査

対面診療では、内診や超音波検査、血液検査、血圧測定をその場で行えます。オンライン診療ではこれらができないため、当院では初診時の来院で必要な診察と検査を行い、再診のオンライン診療で経過を確認します。

待ち時間と診療時間

オンライン診療は、移動時間や院内での待ち時間がありません。仕事の休憩時間など、決まった時間に通信が安定した静かな場所を用意できれば受診できます。

薬を受け取るまでの日数

オンライン診療では、診察後に薬が配送されるため、受け取るまでに日数がかかります。残りのシートが少なくなる前に、早めに次回の予約を入れておくと、服用が途切れずに済みます。

緊急避妊薬(アフターピル)のように、できるだけ早く服用する必要がある薬は、来院での受診が向いています。当院の緊急避妊薬は5,500円です。

副作用が出たときの相談先

飲み始めに吐き気や不正出血などが出た場合、まずは処方を受けた医療機関に相談します。症状によってはオンラインで相談できますが、強い痛みや急な体調の変化がある場合は、対面での受診が必要です。

オンラインが向いている人・病院が向いている人

オンラインが向いている人来院が向いている人
通院の時間を取りにくい 初めてピルを飲む、または初めて受診する
すでに診断を受けていて、同じ薬を続けたい 強い生理痛や不正出血があり、検査を受けたい
待合室で過ごすことに抵抗がある 今日のうちに薬が必要

どちらか一方に決める必要はありません。当院のように「初診は来院、再診はオンライン」と組み合わせれば、検査が必要な最初の段階は対面で受け、状態が安定してからはオンラインで続けられます。

ピルの種類別の値段の目安

ピルは種類によって価格帯が異なります。当院での価格と、一般的な自費診療の目安をまとめました。

種類主な目的当院の価格一般的な自費の目安
低用量ピル(OC) 避妊 1か月分2,500円(自費) 1シート2,000〜3,500円程度
低用量・超低用量ピル(LEP) 月経困難症などの治療 1か月分500〜2,366円(保険) 自費で処方される場合は高くなりやすい
中用量ピル 生理日移動 月経移動3,500円(自費) 1シート4,000〜6,000円程度
緊急避妊薬(アフターピル) 緊急避妊 5,500円(自費) 1回8,000〜12,000円程度

種類ごとの特徴や薬の名前別の価格は、関連記事「ピルの値段は1ヶ月いくら?」で詳しく解説しています。

ピル代を無理なく抑えるためのポイント

・生理痛など治療が必要な症状があれば、保険診療の対象にならないか相談する
・先発品より価格が抑えられているジェネリック医薬品(後発品)を選ぶ
・自費で続ける場合は、まとめ処方の条件を確認する(当院の自費ピルは1年分の処方も可能)
・通院の回数を減らす(保険のまま再診をオンラインにする)
・初月の価格ではなく、診察料や送料を含めた年間の総額で比べる

安さだけで選ばないでほしい理由

ピルは市販されておらず、通販・個人輸入は危険

低用量ピルは医師の処方が必要な医薬品で、薬局やドラッグストアでは買えません。海外の通販サイトなどから個人輸入したピルは、成分や品質が国内で確認されたものではなく、偽造品が混じっているおそれもあります。個人輸入した医薬品による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象にもなりません。

血栓症などのリスクと、相談できる医師がいる大切さ

ピルの副作用として特に注意が必要なのが血栓症です。発症率は、ピルを服用していない方で1万人あたり2人程度、服用中は1万人あたり5人程度に増えるとされています。肥満、喫煙習慣、40代以上、家族に血栓症になった方がいる場合は、リスクが高くなります。

ただし、どのような人が血栓症のリスクが高いかは、医師であれば判断できることでも、ご自身で見極めるのは難しいものです。また、オンライン診療だけでは得られる情報が限られ、適切なアドバイスができない場合もあります。

ふくらはぎの痛みやむくみ、急な息苦しさや胸の痛みなどが出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。値段の安さだけでなく、何かあったときに相談できる医師がいるかどうかも、受け方を選ぶときの大切な条件です。

当院でピルを処方してもらう流れ

1.Web予約・LINE・お電話でご予約ください
2.初診はご来院いただき、問診・診察・必要な検査を行います
3.診断と目的に合わせて、保険または自費のピルを処方します
4.再診からはオンライン診療に切り替え、保険診療のまま処方を続けられます
5.お薬は配送でお届けします

検査の内容や受診の間隔は、症状や経過によって変わることがあります。費用の詳細は「診療メニューと費用」ページをご確認ください。

よくある質問

Q. オンラインでピルを処方してもらうならどこが安い?

A. 自費診療の価格は医療機関ごとに異なります。薬代だけでなく、診察料・システム利用料・送料を含めた総額で比べてください。生理痛などの治療が目的なら、保険診療を扱う医療機関のほうが総額を抑えやすくなります。

Q. ピルはオンラインと病院どっちがいい?

A. 初めて受診する方や検査が必要な方は来院、すでに診断を受けて同じ薬を続ける方はオンラインが向いています。当院では、初診は来院、再診はオンラインと組み合わせられます。

Q. 初診もオンラインで受けられますか?

A. 当院では、初診はご来院いただいています。保険診療でピルを始めるための診断や、安全に服用できるかの確認に、対面での診察が必要なためです。再診からはオンライン診療をご利用いただけます。

Q. 1ヶ月のピル代はいくらですか?

A. 当院では、自費の低用量ピルが1か月分2,500円、保険適用のピルが1か月分500〜2,366円です(薬の種類により異なります)。このほかに診察料がかかります。

Q. ピルは後払いできますか?

A. オンライン診療のお支払いはクレジットカード(VISA・Mastercard・JCB)のみです。来院での診療は、各種クレジットカード・PayPay・ハチペイ・現金に対応しています。後払いには対応していません。

Q. オンライン診療でも保険証は必要ですか?

A. 保険診療を受ける場合は、来院時と同じく保険証(マイナ保険証)の確認が必要です。

Q. 自費診療から保険診療に切り替えられますか?

A. 月経困難症などの診断がつけば、保険診療で治療を続けられる場合があります。今は避妊目的で自費のピルを使っている方も、生理痛が強い場合は診察でご相談ください。

Q. 40代でも低用量ピルを処方してもらえますか?

A. 40代以上は血栓症のリスクが高くなるため、年齢だけでなく持病や喫煙の有無、血圧などを確認したうえで処方できるかを判断します。40歳以上の方でも使いやすいピルとして、アリッサ配合錠があります。ピル以外の選択肢として、ジエノゲスト(黄体ホルモンだけを含む薬)やミレーナ(子宮内に入れる器具)もあります。

ピルの費用や受け方で迷ったら、一度ご相談ください。

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まとめ

ピルはオンラインと病院どっちが安いかは、「避妊目的か、治療目的か」で変わります。避妊目的は自費診療なので、診察料や送料まで含めた総額で比べます。生理痛(月経困難症)などの治療目的なら、保険診療のほうが安くなりやすく、当院では保険適用のピルを1か月分500円から処方しています。

当院では、初診のみご来院いただければ、再診からはオンライン診療で保険のまま処方を続けられます。費用と通院の手間をどちらも抑えたい方は、一度ご相談ください。

ご予約はWeb予約・LINE・お電話(03-6824-5386)から承っています。

監修:柴田あずさ院長(産婦人科専門医)

出典:

※医学情報は更新される場合があります。最新の情報は医師にご確認ください。

監修医師の紹介

Mieruレディースクリニック院長柴田あずさ

Mieruレディースクリニック
院長 柴田 あずさ

日本産科婦人科学会専門医として産婦人科の病院・クリニックで研磨を重ね、2023年5月にMieruレディースクリニックを開業

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