VOL.42 生理を止める選択──ジエノゲストを実際に服用してみて感じたこと

VOL.42 生理を止める選択──ジエノゲストを実際に服用してみて感じたこと

こんにちは。
渋谷の Mieruレディースクリニック 院長・柴田あずさです。
私はふだん月経困難症・子宮内膜症・過多月経などの女性特有の悩みに対して、低用量ピルやミレーナ、ジエノゲストなど、患者さんに合った治療を提案していますが、今回は 医師として、そして服用者として「ジエノゲスト(ディナゲスト)」についてお話しします。
実は私自身も、これまで「アリッサ」という低用量ピルを内服していました。しかし、「さらに月経を確実に止めたい」という理由で、現在は ジエノゲスト0.5mgを1日2錠に切り替えています。
________________________________________
■ ジエノゲストとは?
ジエノゲストは、子宮内膜症や月経困難症の治療に使われる薬です。
黄体ホルモンとしての作用を有し、以下のような作用があります。
・子宮内膜の増殖を抑える
・月経を止める/出血を減らす
・子宮内膜症の病変を縮小させ、痛みを軽減する
また、服用を続けている限りは排卵が抑制され、**月経がほぼ止まる(もしくは極めて少なくなる)**という大きな特徴があります。
________________________________________
■ 実際に飲んでみて感じたこと
医師である前に、私も「ひとりの女性」です。
その視点で、正直にお伝えすると...
・患者様で時折訴えのある胸の張り・眠気・倦怠感などはほぼありませんでした
・一方で、もともと便秘傾向の私は さらに排便が滞りやすくなった感覚があります
・不正出血はしばらく続き、においが気になる日もありました
・ 1日2回の服用は、慣れるまで少し大変でした
「薬の副作用」よりも「飲み忘れリスクの管理」のほうが、実は大きな壁です。
________________________________________
■ "1日2回"の壁と、私が行っている対策
アリッサ(1日1回)→ジエノゲスト(1日2回)に変わることで、一気に服薬管理が難しくなりました。
「朝飲んだっけ...?」と昼前に不安になる日が、本当にあります。
そこで私は以下の対策をしています。
・ 曜日×朝晩で仕切られたピルケースを使用
・ LINE通知サポートを活用
 ▼登録はこちら
 LINE通知サポート
 →毎日決まった時間に「内服時間です」と通知が届きます
服薬が1日1回なのか2回なのかで、患者さんの「継続率」は大きく変わります。
そのため、当院でも「飲み忘れを防ぐ仕組み」まで含めてご提案しています。
________________________________________
■ 医師として見ても"ジエノゲストは優秀な薬"
副作用がゼロの薬は存在しませんが、ジエノゲストは 「月経を止めたい人」にとって非常に有効な選択肢です。
・ 生理による痛みを大きく減らせる
・ 貧血・月経過多の改善が期待できる
・ 子宮内膜症の再発予防にも効果がある
・ 将来の妊娠を妨げる薬ではない(可逆的)
ただし、以下のような点は事前に知っておくべきです。
・ 不正出血が一時的に起こることが多い
・ 1日2回の服用が必須
・ 便秘・におい変化・体質による差はあり
・ 完全に"無月経にならない人"もいる
「思っていたのと違う」「合わないかも」と感じた場合は、自己判断でやめるのではなく、必ず医師に相談してください。
________________________________________
■ 最後に──"薬は選択肢のひとつであり、ゴールではありません"
私自身、ジエノゲストによって "生理に縛られず動ける自由さ" を強く実感しています。
・予定に左右されない
・体調への不安が減る
・生理用品を常に持ち歩かなくて良い
・「来るかな?」と考えなくていい精神的解放感
月経は自然な生理現象ですが、「なくせるならなくしたい」と思う女性も確実に増えています。
それは"わがまま"ではなく、医療が選択肢をくれる時代になったということです。
ジエノゲストが合うかどうかは、人それぞれ。
しかし "女性が自分の体を自分で選べること" が、最も大切だと思っています。
必要な方は、どうか遠慮なくご相談ください。

監修医師の紹介

Mieruレディースクリニック院長柴田あずさ

Mieruレディースクリニック
院長 柴田 あずさ

日本産科婦人科学会専門医として産婦人科の病院・クリニックで研磨を重ね、2023年5月にMieruレディースクリニックを開業

メニュー